• TOP
  • >
  • 【上司の上司と話すべき理由】キャリアも評価も変わるスキップレベル面談の進め方

【上司の上司と話すべき理由】キャリアも評価も変わるスキップレベル面談の進め方

社内での評価や将来的なポジション、そして本当にやりたい仕事に関われるかどうか──。そのカギを握っているのは、意外にも「上司の上司」かもしれません。
日々の業務で成果を上げているのに、なぜか評価されない。そんな風に感じたことはありませんか?それはあなたの働きぶりが、“伝えるべき相手”に届いていないからかもしれません。
この記事では、上司の上司との面談(スキップレベルミーティング)をきっかけに、信頼を得てチャンスを広げる具体的な方法を、わかりやすく解説します。


上司の上司 面談がキャリアを左右する理由とは?

どれだけ頑張っても、直属の上司との関係だけでは見えない壁がある──。そう感じたことのある方は多いのではないでしょうか。
実は組織の中でのチャンスは、「直属の上司以外の視点」によってもたらされることが非常に多いのです。

 “評価者”は意外とあなたを知らない

たとえば、部長や本部長といった上層部は、現場の動きやメンバーの個性を把握しきれていないことがよくあります。それどころか、会議で一度も名前が出たことのない人材が、毎日会社を支えているという現実もあるのです。
だからこそ、自ら名乗りを上げて信頼関係を築くことが、キャリアアップの第一歩になります。

 スキップレベル面談がもたらす3つの恩恵

以下のようなメリットがあるため、スキップレベル面談は大企業を中心に制度化されつつあります。

 ① 会社全体の方向性と自分の仕事がリンクする

自分の仕事が「何のために」「どこへ向かっているのか」を上層部から直接聞くことで、視座が一気に変わります。
たとえば、新規事業に取り組んでいるAさんは、部長との面談で「海外展開を視野に入れている」と知ったことで、英語での資料作成を自発的に始め、役員プレゼンに抜擢された実例もあります。

 ② “見えない成果”をきちんと伝えられる

数字に見えにくい「調整力」や「問題回避力」など、現場での気配りや判断力は、上司がしっかり伝えていなければ埋もれてしまいます。面談はそれを自分の言葉で補う場として活用できます。

 ③ 将来を見越した配属やアサインに繋がる

上層部があなたの強みや価値観を知ることができれば、将来的なリーダーポジションや新プロジェクトの候補として、自然と候補に挙がりやすくなります。


上司にどう伝える?「飛び越えた」と思わせないコツ

日本の職場文化では、上司を飛び越えて話すことに慎重になるのは当然です。しかし、伝え方ひとつで信頼を損なわず、むしろ上司からの後押しを得られるケースも多くあります。

 まずは“目的”を共有する

「自分のスキルアップのためだけに話す」のではなく、「課全体のパフォーマンスを高めるために、上層部の考えを直接知りたい」といった目的を伝えるのが効果的です。

 面談後は必ずフィードバックをする

面談で得た学びや気づきを、簡単なメールや口頭で直属の上司に共有することで、「一緒に良くしていこうとしている人だ」という信頼が強まります。


スキップレベル面談で好印象を与える話し方・聞き方

面談を単なる報告会で終わらせてはいけません。重要なのは、「聞き上手」になること。上層部の関心ごとを引き出し、共感を持って対応することで、あなたの印象は大きく変わります。

 質問力で信頼を得る

質問内容は事前に3〜5個用意しておくと安心です。以下のような問いが特に好印象を持たれやすい傾向にあります。

 上司の上司に聞くべき質問例

  • 「現在の部署の取り組みは、会社全体の戦略とどう結びついていますか?」

  • 「チームとして、今後どんな期待をされていますか?」

  • 「最近の業界動向で、特に注目しているポイントは何ですか?」

これらは「自分のために話す」のではなく、「組織をよくするために考えている」ことを印象づける質問です。


面談後のアクションが信頼を決定づける

スキップレベル面談は、終わったあとが本番です。大切なのは、その後にどう動いたか。
「聞いた話を実行に移す」「アドバイスを反映して改善した」などの行動が見えることで、あなたへの信頼が確かなものになります。

 面談後のフォローアップで差をつける方法

  • 面談の翌日中に、お礼と今後のアクションをメールで伝える

  • 一定期間後、改善結果や進捗報告を簡単に共有

  • 次回の面談を提案し、関係性を継続的に保つ

「話して終わり」ではなく、「動いて報告」がポイントです。


【まとめ】スキップレベル面談は未来を切り開く対話の場

あなたがどれだけ仕事に情熱を注いでも、それが評価者に届いていなければ、正当な評価や機会には結びつきません。
スキップレベル面談は、“自分の存在を戦略的に知ってもらう場”です。そして、それは決して特別な人だけのものではありません。

まずは、四半期に1度を目安に、上層部との対話の機会を設けることを目標にしてみましょう。
1回の会話が、あなたの今後のキャリアに思わぬ転機をもたらすかもしれません。

Categories
記事カテゴリ